【記事】似ているようで違う?「愛着障害」と「発達障害」。知っておきたい特徴、原因

公開日: 2016年12月2日 記事 自閉症


2016年11月30日Exciteニュースから。
記事にも書いてありますが、自閉症は愛情不足とかで起きるものではありません。
脳機能に障害があることで起きている、機能障害です。
いつも、いつも周りからは子育てを間違ったから子供が発達障害、自閉症になって、子供が可哀想みたいに言われますけど、特に遠い親戚とかに、機能障害なので関係ないんです。
不得意なことが他の子よりも目立つ、生活するのにしんどい子供なだけなんです。
愛情はたっぷりと注いだつもりですけど、ちょっと社会生活に慣れないだけなんです。

「自閉症」は、その名前から連想されるイメージで「自分の殻に閉じこもる→心を閉ざしている」と思われたり、鬱病と混同されたり、「愛情不足だから自閉症になったんじゃあないの?」と言われたりすることもあります。
「抱っこしてやらないから自閉症になってしまった」「自閉症=愛着障害である」と自分を責めているママもいて、未だに誤解があるようです。
けれども、お腹にいるときから脳機能に障害のある“自閉症”と、生まれた後の親の養育態度によって引き起こされる“愛着障害”は、見た目は似ていても、その原因も意味合いも全く異なります。
今日は、この「愛着障害」について、『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』の著者の、立石美津子がお話しします。
■愛着障害とは?
■愛着とは何だろう?
10ヶ月の間、母親の胎内にいた赤ちゃんは無防備な状態でこの世に生まれてきます。
人間の子どもは象やキリンや馬のように、生まれた直後から立つことはできません。僅か10センチでも自分の力で移動することさえできません。直立歩行するまでに1年から1年半もかかりますね。
これをスイスの生物学者のポルトマンが“人間は生理的早産である”と言いました。“子宮外胎児”とも言われます。未熟な状態で生まれてくるからこそ、周りの働きかけが重要で伸びしろが大きいのですね。
このように、一人では何もできない赤ちゃんに対して母親は一生懸命子育てをします。
年齢が上がるにつれ一人でできることも増えますが、それでも幼児期はあれこれ世話を焼きます。
この経験を通して、人間の子どもは「この世の中は安全なんだ」と確信を持ち、外の世界へ歩みだすことができるようになります。
布団に置いた途端に泣きだす、「ママ~、ママ~」と母親を追う、家事・仕事などこちらの都合など全くお構いなしに「遊んでほしい」「お菓子が食べたい」とだだをこねる。
子育てとはとても大変なことですが、子ども時代に家庭という安全地帯、絶対的安心感が確立されることにより、やがて親離れができるようになるのです。
■愛着が形成されない状態とは
ところが、愛着が形成されない状況が起こることがあります。
虐待がその例です。
叩く、殴るなどの目に見える虐待ではなく、ネグレクトなどにより生きていく上で必要な世話をされない状態です。
お尻が不快で泣いてもオムツを替えてもらえない、お腹がすいてもミルクをもらえない、お風呂にも入れてもらえない、具合が悪くても病院に連れて行ってもらえない……などです。
こうなると、愛着形成がされません。
ところが、このような明らかなネグレクトでなくても、ごく普通の家庭内で起こることもあります。
いくら泣き叫んでも抱っこしてもらえない、親がスマホやゲームに夢中で笑いかけたり話しかけることをあまりせず、淡々と機械的に世話をする状態です。
すると赤ちゃんは本能的に“泣いても無駄である”と感じ、親の手を煩わせないおとなしい赤ちゃんになります。いわゆる“サイレントベビー”の誕生です。
■子ども時代を引きずる人々
小さいうちは“おとなしく育てやすい子”ですが、幼稚園、小学校に入学してから問題行動を起こすようになります。
初めての集団生活の中で友達を叩くなど多少の喧嘩は誰しもありますが、その衝動的・破壊的行動がいつまでも止まず激しくなります。
母親から得られなかった愛情を他の大人に求めて、保育士が他の子に関わっているとそれを妨害するように机をひっくり返したり、物を壊したりすることもあります。
表面的なものは収まっても、大人になってから、次のようなケースも起こります。
例えば…
特定の人と親密な関係が築けない。
恋愛で恋人が離れていかないようにわざと相手を困らせるようなことをしてしまい、失敗する。
人と親しい関係になるのがわずわらしいと考える
他人からの評価を異常に気にする
自分が嫌いで自己肯定感が低い
人に頼ったり甘えることができない
他人にSOSを出して助けを求めることができない
自分の気持ちは押さえて相手ばかりに合わせてしまう
拒否されたり傷つくことに敏感
嫌われないかといつもビクビクしている
見知らぬ人にも近寄りすぎる
これらは幼い頃に親から愛情を与えられなかった経験が、他人との関係性にまで影響を及ぼしている例です。
■発達障害と愛着障害の違い
■発達障害とは
これは愛着障害とは全く違う概念です。これらを差します。
学習障害(LD)
注意欠如/多動性障害(AD/HD)
自閉症スペクトラム(ASD)
愛着障害は生まれてからの養育環境が原因で起こりますが、発達障害は生まれつきの脳機能の障害で、親の養育態度や家庭環境で起こるものではありません。
例えば“自閉症”は人と関わることが苦手、言葉が遅れるなど愛着障害ととても状態が似ていますが、親の愛情不足や言葉がけが足りないなどの環境要因で起こることはありません。
どんなに抱っこし、言葉をたくさんかけたとしても自閉症は自閉症なのです。それは年齢が上がっても同じことです。
■自閉症の子どもが起こす愛着障害とは
自閉症の子どもは、親の後を追わなかったり、一人で寝かせていても平気だったり、乳幼児期に「あまり手がかからない子だった」と言われることがあります。
そうなると、母親は「おとなしくしている扱いやすいいい子」と思ってしまい、一人遊びをずっとさせることもあります。結果、愛情不足になってしまうこともあります。
また、反対にちょっとしたことで火がついたように泣く敏感な子どももいます。こうなると「とても育てにくい子」として育児に悩みます。
更に少し大きくなってもこれが自閉症だと気づかれぬまま、幼稚園、保育園に入園し、ひと時もじっとしていなかったり、集団行動がとれないと場合、「どうして、みんなは出来ているのにあなたは出来ないの!」と激しい叱責をしたり、厳し過ぎるしつけをしたり……。
その結果、子どもには不安感が増し、結果的に愛着障害と同じような状態に陥ることもあります。
また知識のない母親の中にはその特性を理解できず、障害を受け入れることができずに中には虐待してしまうケースもあります。
実際、発達障害の子どもは健常児と比べて4倍も虐待を受けるパーセンテージが高くなっていると言われています。
そうなると“発達障害+愛着障害”の両方が重なることになります。
■ 大人になって「自分が愛着障害かも…?」と感じたらどうすればよいか
どんなに小さなことでもいいので、“自分が認められる体験”を今から積むのです。
幼いころに得られなかった“人から大事にされる、認められる”という経験をこれから積んで、自分に自信を持てるように回復させるしかないのです。
自分が他人との関係性がうまくとれず悩んでいたとしても、過去に時間を巻き戻して親に“育て直し”をしてもらうことは不可能です。
ですから、まず身近な夫婦関係において、夫から妻として母として認めて大事にしてもらうことで愛情を感じていきましょう。
そのためには自分からも人に愛情を注ぐことを忘れないことが大切です。
そして、もしあなたが子育て中であれば、自分が経験したことを繰り返さないよう努めましょう。
親を反面教師にして自分がされていないことをわが子にすることは、なかなかハードルが高いかもしれませんが……。わが子が将来苦しまないようにするためにも、しっかりと親子の絆を今から深めていきましょう。
■まとめ
どう育てられたかが、その人の一生を決めるといっても過言ではありません。それほどまでに子ども時代、特に0歳~3歳までは大事な時期なのです。

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